around20にとって4月は、新生活が始まるタイミングでもありますが、卒業間近の学生にとっては就職活動も本格化し、社会に出ることと向き合う時期でもあります。
今後社会の中心を担っていくaround20たちは、今どのように「働く」と接し、今後どのように「働く」に向き合っていくのでしょうか?
今回は、そんな女子大生の生活実態と「働く」に対する意識を明らかにしていきます。
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①WEB調査(女性)
実施期間:2019年3月
対象者:首都圏在住(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)女性 19歳~22歳 学生
N=400
②SHIBUYA109 lab.ガールズ調査
実施期間:2019年3月
対象者:SHIBUYA109来館者around20(大学生) 女性
N=120
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現在のアルバイト状況を確認したところ、アルバイトをしている人は65.0%という結果となりました。
アルバイトに求めていることとして最も多い回答は、「お金が稼げる(72.3%)」次いで「シフトが調整しやすい(69.5%)」「自宅や学校に近い(55.3%)」となり、学校と両立できる環境なのかを重視する傾向にあるようです。
またアルバイトに費やす時間については、「週10~15時間未満」が最も多く(25.1%)、次いで「週15~20時間未満(19.0%)」「週5~10時間未満(19.0%)」という結果となりました。
およそ週2~3日の頻度でアルバイトをしており、その内訳は週1~2回は平日の放課後に2~3時間、週に1回は休日の1日間(約8時間)が一般的となっています。
更に詳細な日々の過ごし方を明らかにするため、SHIBUYA109ガールズに平日・休日の学校以外の自由な時間の使い方について聞いてみたところ、平日(放課後)は「アルバイト・インターン(56.7%)」「友達とカフェ・外食(45.8%)」「自宅で過ごす(44.2%)」、休日は「友達とカフェ・外食(70.8%)」「アルバイト・インターン(50.0%)」「自宅で過ごす(49.2%)」という結果となりました。
友達とカフェ・外食に行く場合はInstagramで「#渋谷カフェ」など、「地名+カフェ」で検索して行きたいカフェを見つけていることが多く友達と遊ぶ際の予定の中心となっています。また平日の彼女たちは、通学定期圏内が行動範囲になっており交通費を節約したい」という意識が高いため、2~3駅分くらいなら平気で歩く事が多いです。
次に、彼女たちの収入と支出についてご紹介します。毎月のアルバイトで得る収入について聞いてみたところ、「5万円~7万円未満(24.9%)」が最も多く、次いで「3万円~5万円未満(24.5%)」「 ~3万円未満(16.4%)」という結果となりました。
また毎月のお小遣いに関しては「お小遣いはもらっていない(33.8%)」が最も多く、次いで「~3万円未満(31.3%)」「3万円~5万円未満(14.8%)」という結果となりました。
では、アルバイトで稼いだお金はどのように使われているのでしょうか。
WEB調査にてお金の使い道について聞いてみたところ、最も多い使い道は「外食・交際費(70.0%)」、次いで「コスメ (56.3%)」「ファッション(53.3%)」という結果となりました。また、42.3%が「貯金」をしているようです。
SHIBUYA109ガールズ調査にて内訳を聞いてみたところ、毎月の支出額として最も多いのは旅行やヲタ活、音楽鑑賞やアニメ・漫画などの「趣味」、月19,833円、次いで「外食・交際費」14,263円、「貯金」14,223円という結果となりました。
収入の22.4%を貯金しているようですが、貯金の使い道については「好きなアーティストの地方公演のための遠征」や「好きなアイドルのすべての公演に参加するため」など、やはり趣味のために使うことが多いようです。
現在2020年卒の大学生は就職活動真っただ中。大学生にとって就職活動は学生生活の集大成でもあります。
WEB調査にて就職先の企業に求めることを聞いてみたところ、最も多かったのは「自分のやりたい仕事ができる(63.3%)」、次いで「福利厚生が充実している(61.0%)」「職場のスタッフ同士の仲が良い(60.5%)」という結果となりました。
「ネームバリューがある」「歴史のある大企業である」などのいわゆる企業ブランド・大手企業であることへの重視度は低いですが、「安定」や「調和」を求めている傾向にあります。
また2019年4月より「働き方改革関連法」が施行され、働き方に対する注目は高まっており、これから社会に出ていく大学生にとっても他人事ではありません。
将来の理想の働き方を聞いてみたところ、最も多いのは「仕事もプライベートも両方大事にしたい(73.3%)」、次いで「有給などの権利はしっかり行使したい(71.0%)」「週に2日は休みたい(67.3%)」という結果となりました。
趣味に時間とお金を費やしている彼女たちは、「社会人になっても、趣味を楽しむために自分の時間をしっかり確保したい」という意識が強く、SHIBUYA109ガールズ調査の中でも、「平日はバリバリ働いて、休日は趣味にしっかり時間を使いたい」「長期休みをとって旅行に行く時間を確保したい」という声が多く挙げられています。仕事に対してモチベーションがなかったり、プライベートを優先させたいわけではなく、ワーク・ライフ・バランスが取れる環境を重視しているのが彼女たちの特徴です。
SHIBUYA109 lab.所長。月200人以上の15歳~24歳の若者と接し、「若者のリアルな今」を調査中。
最近はPinterestでかわいいカフェやデザインの画像を保存するのにハマっている。
会社名 | 株式会社SHIBUYA109エンタテイメント |
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TEL | 03-3477-6719 |
FAX | 03-3477-6702 |
本社所在地 | 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目10番7号 五島育英会ビル4階 |
就職に対する意識については、数年前から話題になっている「ブラック企業」「ブラックバイト」などの言葉にふれる機会が多いことも影響し、企業名よりも働く環境に対する重視度が高い傾向にあるようです。
また彼女たちの中では「大企業」と「安定」というワードが必ずしも紐づいているわけではなく、彼女たちが求める「安定」には、収入面だけではなく「ワーク・ライフ・バランスを安定して保つことができる」という意味も込められているように感じます。