SHIBUYA109 lab.

SHIBUYA109 lab.トレンド予測2023

株式会社SHIBUYA109エンタテイメント(本社:東京都渋谷区、社長:石川あゆみ)が運営する若者マーケティング研究機関『SHIBUYA109 lab.(読み:シブヤイチマルキューラボ)』は、SHIBUYA109 lab.が保有する独自ネットワークにて、around20(15~24歳)372人の女性を対象に実施した2023年のトレンド予測の結果をお知らせいたします。

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INDEX 目次

1 SHIBUYA109 lab.トレンド予測2023 発表!

師走に入り、2022年も終わりを迎えようとしております。2022年は外出制限の緩和により、Z世代の消費活動も活発になりました。また、コロナ禍を経て自宅と外出先の両方で楽しめるハイブリット型トレンドも定着したように感じます。
今この瞬間も若者のトレンドは常にアップデートされており、来年のトレンドとなるものの兆候が見えてきています。

今回は、372人のSHIBUYA109ガールズが選んだ「SHIBUYA109 lab.トレンド予測2023」を発表いたします!

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■ノミネート候補選定
①SHIBUYA109ガールズ調査
調査期間:2022年1月~10月
調査方法:SHIBUYA109館内でのヒアリング
調査対象:SHIBUYA109館内でお買い物をしていたaround20(15〜24歳)
有効回答数:n=100/毎月

②ノミネート選出
上記調査結果から計10名の高校生・大学生とSHIBUYA109 lab.で2023年にトレンドとなりそうなキーワードをノミネートとして選出。
■トレンド予測調査
③SHIBUYA109ガールズ トレンド予測調査
調査期間:2021年11月
調査方法:WEBアンケート(上記ノミネート選定より複数選択式アンケート)
調査対象:SHIBUYA109 lab. 独自ネットワークとSHIBUYA109渋谷店来館者の
around20(15歳~24歳)女性
有効回答数:n=372
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2 各部門のノミネートはこちら

SHIBUYA109 lab.トレンド予測2023では、「カフェ・グルメ部門」「モノ・コト部門」「ファッション・コスメ部門」「アーティスト部門」の4つの部門でトレンド予測を決定しました。

カフェ・グルメ部門

モノ・コト部門

ファッション・コスメ部門

アーティスト部門

3 気になる各部門のトレンド予測は…?

ノミネートを元に、各部門についてSHIBUYA109 lab.ネットワークに所属するZ世代372名にアンケート調査を実施。各部門のトレンド大賞に選ばれたのはこちら

全体結果一覧

【カフェ・グルメ部門】
夜の時間の過ごし方とヨーロッパの世界観に注目。「背伸びしすぎず楽しみたい」がポイント

カフェ・グルメ部門

夜に友達と外で過ごすことが増え、夜のシーンで楽しめる場所に注目が集まっています。居酒屋などお酒を飲む場所ではなく、お酒を飲まなくても・飲めなくても楽しめる場所を求めていることが特徴で、夜を過ごす場所が多様化しています。
また、クラブやバーなど、少し背伸びしていくような場所に憧れを持っているものの、最初から本場に行くのではなく、「●●風」「●●っぽい」など、ハードルを少し下げ、雰囲気だけ味わえる場所も求めていることが分かります。食に関しては、そのものだけではなく、食を楽しむ空間の世界観を重視していることもZ世代の特徴です。

夜カフェ&バー

夜カフェ&バー
夜、お酒だけではなくカフェメニューも楽しめる、カフェとバーを掛け合わせたようなお店に注目が集まっています。「バーのような大人っぽい雰囲気の場所で時間を過ごしたいけれど、お酒を飲まない人は行きづらい」という声があるなか、カフェメニューがあることで、お酒を飲むかどうかは気にせずに特別な空間を楽しめることが魅力です。友達とゆっくりと夜の時間を過ごしたいというニーズも見られます。

ルーフトップバー

ルーフトップバー
屋上テラスで景色を眺めながら食事をするバー。高層ビルや高級ホテルのバーに比べ予算や気持ちの面で気軽に楽しめることがポイント。解放感とロマンチックな雰囲気があり、特別感のある空間が魅力です。

クラブっぽ居酒屋

クラブっぽ居酒屋
クラブのような照明と音楽が楽しめる居酒屋。「本当のクラブは怖いイメージがあるので行く勇気がないけれど、クラブの雰囲気を味わっていみたい」というZ世代から注目されています。

イギリス風カフェ

イギリス風カフェ
イギリスのクラシックな雰囲気の中で、紅茶や焼き菓子、アフタヌーンティーセットやアンティーク食器などが楽しめるカフェ。「ホテルのアフタヌーンティーほど格式高くないが、クラシックな雰囲気に合わせてファッションも気合を入れていきたい」という声が聞かれています。

透明カフェ

透明カフェ
店内のインテリア等にクリア素材などが使われている、透明感のあるデザインで統一されたカフェ。SNSで共有したいZ世代にとってどんなファッションテイストで撮影しても馴染みやすい空間であることがポイントとなっています。

パヌレ

パヌレ
カヌレの形をしたパイのお菓子。2022年トレンドとなったカヌレのように、外はカリっと中はやわらかい食感とは違い、パイ生地特有のサクサクの食感が特徴です。

カンノーロ

カンノーロ
イタリアの伝統菓子。イタリア語で「小さな筒」という意味で、カリカリの生地にリコッタチーズベースのクリームが詰められたお菓子です。

ミラーケーキ

ミラーケーキ
別名セルフィ―ケーキ。ホールケーキの上に鏡が乗っており、鏡越しに撮影ができる斬新なケーキ。SNSに投稿することを前提とした食の楽しみ方の新しい形です。

カラフルケーキ

カラフルケーキ
推しの誕生日を中心に楽しまれるカラフルなケーキ。これまでは淡い色味のシンプルなケーキが多く見られていましたが、アメリカのホームパーティーを彷彿とさせる、青や緑などの色が使われたカラフルなデザインのケーキが2023年のトレンドとなりそうです。

2Dアートケーキ

2Dアートケーキ
チョコペンでケーキの縁や輪郭、クリームやフルーツ等の境目にラインを引き、マンガから出てきたようなデザインのケーキ。別名コミックケーキとも言われています。お店で購入するだけでなく、自分たちでも再現して楽しめることが魅力です。

【モノ・コト部門】
昭和のアイドルに平成マンガ…自由な個性を表現するマインドをインストールしたい

SNSで共有することが前提となっているZ世代は、2023年もコミュニケーションに繋がるモノ・コトに注目しています。昭和のアイドルや平成初期のマンガなどのリバイバルトレンドは、Z世代にとってその「エモさ」だけでなく、個性を貫き、自由に生きる「思想(マインド)」が魅力となっています。調和を重視し、周囲の目線を気にしがちな彼らですが、そのマインドを自らに取り込み反映したいという気持ちの表れであると言えます。

モノ・コト部門

昭和アイドル

昭和アイドル
山口百恵さんや松田聖子さん、中森明菜さんなどの昭和のアイドルへの注目が高まっています。当時トレンドとなった『聖子ちゃんカット』や『ソバージュ』、『チェッカーズのファッション』等、個性的なスタイルが新鮮に映り、取り入れたいという声がきかれています。

平成のマンガ

平成マンガ
『NANA』や『DEATH NOTE』、『SLAM DUNK』など、平成初期から中期にかけて流行したマンガが再度注目されています。ストーリーの面白さだけでなく、マンガに出てくるキャラクターのメイクやファッションを再現して楽しむ様子も見られており、ヴィジュアル系やパンクロックなファッションスタイルは2023年のトレンドになりそうです。

BeReal(写真共有アプリ)
1日に1回2分間だけ、撮影した写真を共有するアプリ。
スマートフォンの内カメラ外カメラ両方で撮影され、加工フィルター機能もないため、飾ならい姿を共有することから、気の知れた友達との利用が想定されています。既にBeRealのスクリーンショットを他のSNSで共有することも流行り始めています。

iシェアリング(位置情報共有アプリ)
家族や親しい友人などとリアルタイム位置情報を共有することができるアプリ。
これまでも別サービスで利用されていましたが、サービス終了に伴い、iシェアリングに注目が集まっているようです。ゆるく繋がり続けることが当たり前であるZ世代は気心の知れた友達の位置情報共有に利便性を感じており、待ち合わせの時にも活用されています。

onthelook(韓国ファッション検索アプリ)
アプリ内で投稿されているコーディネートは、onthelookによって選ばれた韓国インフルエンサーによるもので、韓国現地のトレンドスタイルを知ることができ、気に入った商品はその場で購入することが可能です。コーディネートの参考にし、服を選ぶ時間を短縮することに活用されそうです。

小紅書(RED)
『中国版Instagram』ともいわれる、通販機能も搭載されたSNS。中国の若者トレンドに注目しているZ世代が増えており、いち早く美容やファッションの流行をチェックできる情報源として活用されそうです。

香り診断
自分に合った香りの香水を診断してくれるサービス。
好きな香りの傾向や自分の性格、どんな印象を演出したいかに合わせ、香りを提案してくれます。自分にあった香りを知ることで、香水選びの精度を高めたいというニーズが見られます。

パン屋巡り

パン屋巡り
オシャレで美味しいパン屋さんを巡ることが流行りそうです。
甘いものからしょっぱいものまで、多様な種類のパンを楽しめるだけでなく、ピクニックや自宅でのおうちカフェなどハイブリットな楽しみ方できるため、イートインのカフェよりも、一日に沢山の店舗のはしごができることも魅力のようです。

ジブリパーク

ジブリパーク
2022年11月に愛知県長久手市の「愛・地球博記念公園」内にオープンしたスタジオジブリの世界を体験できる公園施設。ジブリの作品の世界観に浸ることができるため、推しのキャラクターの外見やキーワードを取り入れた「概念コーデ」で訪れる等の楽しみ方が生まれそうです。

チェンソーマン
週刊少年ジャンプにて2019年1号から連載が始まった藤本タツキによるアクション漫画。2022年10月よりアニメ放送が始まり、毎回変わるエンディングテーマの担当アーティストが豪華なことでも話題になっています。

【ファッション・コスメ部門】
「トラディショナル」と「ギャルみ」の両極端を楽しむ。注目ワードは「儚い・青い・とうめい」

Z世代が引き続き韓国や中国を中心としたアジアトレンドに注目する中、来年はアメリカやイギリスなどの欧米諸国のカルチャーにも注目が集まりそうです。
モノ・コト部門と同様、調和を大事にするZ世代が「自分らしさ」や「強い個性」の表現に目を向け始めている傾向がみられます。

ファッション・コスメ部門

海外ガール

海外ガール
LAやNYなどを中心としたアメリカのファッションスタイルに注目が集まっています。2022年にトレンドとなったY2Kスタイルにみられたカラフルさだけでなく、ヘルシーな要素もあるスタイルで、体型問わず楽しめることも魅力のようです。

ローウエスト・ローライズボトムス

ローウエスト・ローライズボトムス
Y2Kスタイルのひとつとして注目されているアイテム。おなかを見せるスタイルに合わせて取り入れられそうです。

水色界隈・天使界隈

水色界隈・天使界隈
天使のような儚さと透明感を併せ持つ白や水色を基調としたテイストを楽しむスタイル。
水色のジャージやヘッドドレスなど、サブカル要素もポイントであり、ファッションだけでなくインテリアなどお部屋作りにおいても注目されています。

白湯メイク

白湯メイク
中国でトレンドとなっている「ナチュラル盛れ」を実現したメイク。これまでトレンドの傾向であった、力強く凛とした印象のある中国メイクとは異なり、自然な透明感がポイントとなっています。ファッションテイストや顔立ちに関わらず、誰でも取り入れやすいことが魅力です。

くらげメイク

くらげメイク
くらげのような儚さと透明感を演出するメイク。
青いアイシャドウやパール感のあるハイライトで透明感があり柔らかい印象を作ります。

グレーコスメ

グレーコスメ
知的で大人っぽく、どこかアンニュイな雰囲気をかなえてくれるグレーコスメ。
韓国アイドルのステージメイクなどでもグレーアイシャドウが取り入れられていることで注目が集まっています。

重ため前髪

重ため前髪
重く切りそろえたぱっつん前髪のことで、韓国語で「プルベン」とも呼ばれています。
近年は薄めシースルーバングがトレンドとなっていましたが、重ため前髪を取り入れている韓国アイドルが増えていることから、注目が集まっています。

部分ウィッグ・エクステ

部分ウィッグ・エクステ
SHEIN等の通販サイトで安価で購入でき、自分の髪型を変えずに様々なヘアスタイルを試せることが魅力です。休日のみなど、ファッションやイベントに合わせて短期間でイメージチェンジをしたい時に取り入れられています。髪型のレパートリーを増やし、様々なスタイルを楽しむ傾向がみられます。

英国制服コス

英国制服コス
これまでも韓国の制服がトレンドになり、テーマパークに行く際に着用して楽しまれていましたが、カフェ・グルメ部門にもみられるイギリスのクラシックな世界観に合わせた、イギリス風の制服にも注目が集まっています。

ブランドショッパー

ブランドショッパー
小さい鞄がトレンドとなっているため、荷物が入りきらない時にブランドのショッパーをサブバックにしてお出掛けすることが増えています。特にDiorやCHANELなどのハイブランドのショッパーが人気で、シンプルなデザインがどんなファッションにもなじみ、コーディネートのバランスを崩さないことが魅力です。

【アーティスト部門】
新人からベテランまで、時代を超えて共存。聴覚だけでなく視覚で感じる世界観も重視

ノミネートには次世代アイドル・K-POPアーティスト、ビジュアル系バンドなど、多岐にわたるアーティストが並びました。また新人アーティストから、ベテランアーティスト、昭和~平成に活躍したアーティストまで、世代も時代も問わずに楽しんでいる様子が見られます。動画で音楽を視聴する機会も多くなっているため、ミュージックビデオの世界観にも注目している様子が見られています。

アーティスト部門

4 【所長が分析!】無理せず我慢せず、等身大の自分を楽しむ。エネルギッシュなマインドチャージができる消費にも注目

周囲からの目線を常に意識し、コミュニティとの調和を重視する特徴があるZ世代ですが、来年は『等身大の自分を楽しむ消費』への注目が高まりそうです。これは、コロナ禍を経て自分らしさを尊重してくれる、安全圏となるコミュニティが確立したことが理由として挙げられます。また、心理的なハードルが高い体験に興味はあるものの「段階を踏んで様子を見ながら楽しみたい」という意識も見られます。このような彼らの慎重な姿勢の背景には、背伸びをしすぎず実現可能な範囲で楽しみたいという意識に加え、 各カルチャーにおけるコミュニティの調和を尊重しており、自分が参加することによってその調和を乱してしまうなどの「失敗をしたくない」という意識もあるようです。コロナ禍も含め、社会全体の空気に不安が募る状況が続いていることもあり、エネルギッシュなマインドをチャージできる消費を求める傾向が更に強まりそうです。

会社概要

会社名 株式会社SHIBUYA109エンタテイメント
TEL 03-3477-6719
FAX 03-3477-6702
本社所在地 〒150-0043
東京都渋谷区道玄坂1丁目10番7号 五島育英会ビル4階

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