SHIBUYA109 lab.

around20から見た「渋谷に関する調査」

渋谷

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INDEX 目次

1 はじめに

この数年続いていた渋谷の再開発。昨年には渋谷PARCOや渋谷スクランブルスクエアなど、新しい商業施設も多数誕生し、街の雰囲気も少しずつアップデートされています。
一部では、「渋谷は若者の街から大人の街へ変化した」という報道も見かけましたが、around20から見て、渋谷という街はどんな存在となっているのでしょうか。 今回は、4月28日渋谷の日を目前に、around20を対象に渋谷に関する調査を実施しました。

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■参考データについて
①WEB調査
調査期間:2020年3月
調査対象:1都3県在住(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県) 女性 15〜24歳
     渋谷来街者(直近1年間)
有効回答数:N=400
※自由回答設問については、アンケート回収後アフターコーディング集計を実施

②SHIBUYA109ガールズ グループインタビュー
調査期間:2020年2月
調査対象:高校生・大学生
有効回答数:N=10(高校生・大学生各5名)
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2 around20の渋谷来街事情
―around20女子にとって渋谷は「シスターフッドシティ」!来街目的は「カフェ」と「ファッション」

自由回答ランキング

渋谷の魅力

around20女子を対象に、「渋谷といえばがどんな街(渋谷=●●の街)」かを自由回答で聞いてみたところ、第1位は「若者の街」、次いで「流行の街」「人が沢山集まる街」という結果となりました。
また、「渋谷の魅力」についての最も多い回答は「トレンドが集まっている(43.3%)」、次いで「若者が多い(40.3%)」、「商業施設が充実している(39.8%)」という結果となりました。「若者の街」の認識が強い理由を聞いてみたところ、「若者向けのお店が多い(18歳女性)」 「いつ行っても中高生など若い人が圧倒的に多いから。(24歳女性)」という意見が挙げられました。街の開発により”大人化”が進んでいる今も、彼女たちにとっては「自分たちの街」であるという意識が強いことが分かりました。
では、実際に渋谷はどのように使われているのでしょうか。
まず、一緒に来街する人について聞いてみました。一緒に来街する人についての回答で、最も多いのは「女友達(54.0%)」、次に「学校の友達※同性異性問わず(31.8%)」、「家族(22.3%)」という結果となり、女性同士で来街することが多いことが分かりました。これは同性の意見を参考にしたり、相談しながらお買い物を楽しんでいることが背景にあることが考えられます。また過去のグループインタビューでは、同性同士でカフェに行った写真の方が写真の撮り方なども相談しながら決められるので、より良い写真が撮れるという声もありました。 デート等での利用率は低く、友達とカジュアルに過ごす街として使われていることが分かります。渋谷においては、昨今国際的によく耳にする女性同士の連帯「シスターフッド」が定着しつつあるのかもしれません。

一緒に来街する人

次に、渋谷の来街目的について聞いたところ、第1位は「ランチ(38.3%)」2位「ファッションアイテムのお買い物(35.3%)」「ディナー(32.3%)」と、食とファッションを目的に来街していることが見て取れます。

来街目的

今のaround20女子達はInstagramで見つけた食事を楽しみながら、2~3時間ほど過ごします。渋谷のカフェ第1位は「and people(アンド ピープル)」、第2位は「人間関係」、 第3位は「MOJA in the HOUSE(モジャ・イン・ザ・ハウス)」です。これらのカフェは渋谷を代表する老舗カフェですが、人気の理由としては、コンセプトが明確で世界観が作られているため、店内の雰囲気も一緒に楽しむことができ、写真映えすることが共通しています。 その他の理由として、現在around20の間でレトロテイストがトレンドとなっていることが挙げられます。Instagramのハッシュタグ検索で「#渋谷喫茶店」を検索し、レトロ感を楽しめる固いプリンやクリームソーダを目当てに出向いているようです。

人気のカフェランキング

アンド ピープル

左から「and people」「人間関係」「MOJA in the HOUSE」

3 渋谷来街時は「原宿」と併用。渋谷の若者のゴールデンルートはこれ!

立ち寄るエリア

立ち寄るエリア

渋谷に来街した際に立ち寄るエリアについて第1位は「渋谷道玄坂・文化村通り周辺(72.8%)」、第2位「センター街・公園通り周辺(62.0%)」第3位「ハチ公前広場周辺(55.5%)」という結果となりました。
道玄坂・文化村通りやセンター街・公園通り周辺では、主にファッションアイテムの買い物をしていることが多く、BershkaやZARAといったファストファッションブランド、商業施設ではSHIBUYA109渋谷を利用していることが多いようです。また、ハチ公前広場周辺では、待ち合わせはもちろん、渋谷スクランブルスクエアの展望台「SHIBUYA SKY」で絶景を背景に写真を撮ることも増えているようです。

併用する街

また、渋谷来街時に併用する街で最も多かったのは「原宿(40.3%)」、次いで「新宿(30.5%)」「表参道(27.3%)」という結果となりました。渋谷と原宿を併用するaround20は非常に多いです。まずJR原宿駅で待ち合わせをし、食べ歩きフードが充実している竹下通りを抜け、明治通り沿いまたはキャットストリートを通って渋谷に向かうというのが彼女たちのゴールデンルートとなっています。 渋谷から原宿ではなく、原宿を経由して渋谷に来街する理由としては、「食べ歩きをしてから買い物をしたい」という理由があります。
渋谷・原宿以外にもよく併用されているのは新大久保です。昨今トレンドとなっている韓国フードを新大久保で食べ歩きをしたのちに、原宿渋谷に来街するケースが非常に多くみられています。また最近はカフェが充実している下北沢も併用されていることが増えてきているようです。
カフェが充実している街が同日に併用されている背景として、彼女たちは1日1カフェではなく、2~3軒ものカフェをはしごすることが主流となっていることが挙げられます。 このような実態からも、友達と出かける際には、「食」を中心に予定を立てていることが見て取れます。

4 渋谷を象徴する有名人!1位「藤田ニコル」2位「kemio」3位「池田美優」

渋谷を象徴する有名人

渋谷を象徴する有名人について、自由回答で聞いてみたところ第1位は「藤田二コル(にこるん)」第2位「kemio」第3位「池田美優(みちょぱ)」という結果となりました。
藤田ニコルや池田美優はSHIBUYA109渋谷で自身が手掛けるアパレルショップを展開するなど、兼ねてから渋谷を代表するファッションリーダーとして活躍されています。
中でもaround20に絶大な支持を誇っているインフルエンサーのkemioは2018年に公開された楽曲のタイトルにもなった「どこまで行っても渋谷は日本の東京」というフレーズが話題になり、渋谷を象徴する人としてイメージされているようです。

PROFILE プロフィール

長田麻衣

長田 麻衣 Mai Osada

SHIBUYA109 lab.所長。月200人以上の15歳~24歳の若者と接し、「若者駆使のリアルな今」を調査中。最近一人暮らしを始めたため、ピンタレストとInstagramをしてお部屋作りに奮闘中。参考にしているハッシュタグは「#インマイルーム」と「#おうちカフェ」。

COMMENT所長から

長田麻衣

渋谷は再開発に伴って次々と新しい商業施設が誕生しており、「大人の街」として紹介されることが増えていますがaround20には引き続き「若者の街」として認識されています。
around20たちは、新しく生まれ変わりつつある渋谷を楽しみつつ、長く愛され続けているレトロな雰囲気のカフェで時間を過ごすなど、新旧が入り混じる渋谷で気の知れた友人と時間を過ごしているようです。

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会社概要

会社名 株式会社SHIBUYA109エンタテイメント
TEL 03-3477-6719
FAX 03-3477-6702
本社所在地 〒150-0043
東京都渋谷区道玄坂1丁目10番7号 五島育英会ビル4階

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