コロナウイルス感染症による外出自粛要請が発令されてから、約1か月が経過しました。「ウィズコロナ」「アフターコロナ」で、人々の生活や消費がどのように変化していくのか日々議論がなされていますが、いつだって未来は突然ではなく、グラデーションのように変化するため、今の実態をきちんと把握しておくことが重要と考えます。外出自粛期間の間、around20達はどのように過ごしているのでしょうか。 今回は、around20を対象にWEBアンケートと日記調査の結果から、おうち時間の過ごし方を徹底解剖します。
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■参考データについて
【調査方法】
①SHIBUYA109ガールズ調査
SHIBUYA109 lab.独自ネットワークに属するaround20を対象にWEBアンケートを実施。
実施期間:4月13日(月)~4月17日(金)
対象者:around20女性
N=167
②日記調査
SHIBUYA109 lab.独自ネットワークに属するaround20を対象に、自粛期間中の過ごし方について日記形式で記録してもらう。
対象者:高校生・大学生
実施期間:4月13日(月)~4月19日(日)
N=19 (大学生13名※女性8名・男性5名・高校生6名)
※おうち時間とは:コロナウィルス感染症拡大に伴い、外出自粛が要請されてからの期間の過ごし方を指します。(3月初旬~5月現在)
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外出自粛によって、普段の生活よりも費やす時間が増えたことは何か聞いてみたところ、最も多い回答は「SNSの閲覧(57.5%)」「動画ストリーミング視聴(52.1%)」「TV視聴(37.1%)」という結果となりました。 普段から多くの時間をSNSの閲覧や動画視聴に費やしているaround20ですが、自由な時間が増えたことで、これらの利用時間がさらに増加しています。加えて、TV視聴も増加しています。日記調査では、「野ブタ。をプロデュース」「美食探偵 明智五郎」などのドラマや「有吉の壁」「マツコの知らない世界」を視聴していたという回答が多くみられました。普段は録画した番組を後日一人で視聴することが多い彼女たちですが、自宅にいることが多くなり、家族と一緒にリアルタイムでTVを視聴する機会が増えたようです。
次に、おうち時間中に取り組んだことについて※図2聞いてみたところ、第1位「過去の旅行の写真を見返す(46.7%)」第2位「その他お菓子作りなどの料理(43.1%)」第3位「インフルエンサーのライブ配信の視聴(39.5%)」「スキンケア・ボディケア(39.5%)」という結果となりました。
また、“過去の旅行の写真を見返す”ことで、外出ができていた頃に思いを馳せ、「はやく事態が収束して、また旅行に行けますように」などといったメッセージを添えて、Instagramのストーリーに投稿する様子も多く見受けられます。
外出自粛に伴い、昨年冬ごろからのトレンドである「#おうちカフェ」を楽しむ流れが加速しています。SNS上のレシピを参考にし、韓国でも流行している「タルゴナコーヒー」や、昨年食べ歩きシーンで話題となった「いちご飴」など、様々なお菓子を自宅で作っています。さらにお菓子作りだけでなく、家族と一緒に昼食や夕飯を作る機会も増えていることも分かっています。
<タルゴナコーヒー><いちご飴><家族と一緒に料理>
また第3位、第5位にランクインしている「スキンケア・ボディケア(39.5%)」「メイク・ヘアアレンジの練習(38.3%)」などからも分かるように、自分磨きについても意識が高まっていることが分かります。
おうちで過ごす時間が増えたことで、スマホを使う時間もいつも以上に増えています。 普段の生活と比べて、使用時間が最も増えたSNSについて聞いたところ、最も多い回答は「YouTube(47.9%)」でした。次いで「Instagram(15.6%)」、「TikTok(12.0%)」という結果となりました。
日記調査では、YouTubeは普段から視聴しているユーチューバーの動画以外に、期間限定公開された好きなアーティストのライブ映像を閲覧しています。運動不足を解消するためのストレッチやエクササイズ教則動画の視聴も増えているようです。
2位のZoomをはじめとしたWEB会議アプリについては、友人との”オンライン飲み”や学校の授業、ミーティングなどで活用されています。
日記調査においても、ビデオ通話をしながらYouTubeやTikTokで見つけたお気に入りの動画を共有して一緒に視聴したり、友人と筋トレやゲームをするなど、同時に幾つものアプリやサービスを併用し、離れた場所でも体験を共有する行動が多く見られました。
高校生に関しては、LINEのビデオ通話を活用しているケースが多く、SNS上のテキストのコミュニケーションだけでなく、友人との会話を頻繁に行っていることが分かります。
<高校生のLINEビデオ通話の様子><大学生のオンライン飲み会の様子>
所謂「巣ごもり消費」が加速していますが、around20のお買い物事情はどうなっているのでしょうか。外出自粛期間の通販の利用状況について聞いてみたところ、29.3%の人が「いつもより増えた」と回答し、around20の間でも通販を利用した巣ごもり消費が加速していることが明らかになりました。
購入カテゴリについて聞いてみたところ、最も多いのは「ファッション・アクセサリー(64.5%)」、次いで「コスメ(25.2%)」、「ヲタ活グッズ(14.0%)」という結果となりました。ファッションの平均購入金額は8,524円と通常の月々の金額と大差はなく、通販サイトのセール品を中心に春物や、夏にかけて着用できるアイテムを購入しているようです。
「最初は春物のセール品をチェックしていたが、外出自粛期間が長引きそうであることを見越して自粛明けの際のお出掛けを意識し、夏物をチェックするようになった」という声も聞かれました。
コスメに関しては平均購入金額が3,364円という結果となり、カラコンやアイシャドウパレットなどの他に、保湿クリームや美容液などのスキンケア商品の購入も多くみられました。
ヲタ活グッズについては好きなアーティストのライブDVDやグッズの購入だけでなく、ヲタ活グッズを手作りするための材料を購入するという回答も見受けられ、現場に行けない日々が続く中、おうちの中でもヲタ活を楽しむ様子も見られました。
WEBアンケートにて、外出自粛期間中の気分について聞いてみたところ、ポジティブ・ネガティブがそれぞれ約4割ずつという結果となりました。
ポジティブな意見としては、「普段やりたいけどできなかったことが沢山できて視野が広がった気がする(高校生) 」といった声や、「時間を気にせずゆっくりと過ごせた(大学生)」などが挙げられました。一方、ネガティブな意見としては、「友達と会えないこととライブに行けないのが辛い(高校生)」や「会って話した方が楽しいし、おしゃれをして外出したい(高校生)」「就活について相談したり、近況報告をする同期や先生に会えないことが不安(大学生)」といった声が挙げられています。
また事態が収束し、外出自粛期間が終了した場合行いたいことについては、「友達と会いたい」「ディズニーランドやカフェ巡りをしたい」「普通の生活を送りたい。」という、今まで通りのリアルな体験に対する強い思いが挙げられています。
今回実施致しました「おうち時間の過ごし方」に関する調査レポート(WEBアンケート及び日記調査)の販売をいたします。
費用:70,000円(税抜)
お申込みフォーム:https://enquete.cc/q/KJSS21B1
お問い合わせ先:shibuya109lab@gmail.com
SHIBUYA109 lab.所長。月200人以上の15歳~24歳の若者と接し、「若者駆使のリアルな今」を調査中。最近一人暮らしを始めたため、ピンタレストとInstagramをしてお部屋作りに奮闘中。参考にしているハッシュタグは「#インマイルーム」と「#おうちカフェ」。
会社名 | 株式会社SHIBUYA109エンタテイメント |
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TEL | 03-3477-6719 |
FAX | 03-3477-6702 |
本社所在地 | 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目10番7号 五島育英会ビル4階 |
外出自粛により、around20の間でオンライン上での公開コミュニケーションが活発化していることに注目しています。相手との関係値に合わせ、LINEのビデオ通話・Zoomといったクローズドな手段とInstagramのライブ配信などのオープンな手段を併用し、新たなコミュニケーション方法を生み出しています。 複数アカウントの運用など、もともと相手とのコミュニケーションの距離感を調節するのが上手な彼女たちの間で、今後もオンライコミュニケーションは更に定着していくでしょう。
SHIBUYA109 lab.所長/長田 麻衣(おさだまい)