コロナウイルス感染症の蔓延により大きく変化した私たちの生活。オンライン授業の開始など、around20の生活環境にも大きな変化をもたらしています。これらの変化は、事態終息後の生活にも影響をもたらしていくでしょう。SHIBUYA109 lab.では、「afterコロナ・withコロナ」のaround20の生活をとらえるべく、産業能率大学小々馬ゼミに所属する4人の女子大生に集まってもらい、彼女たちが予想する「アフターコロナの生活」について語ってもらいました。
今回集まってもらったのは、こちらの4人。産業能率大学小々馬ゼミに所属する学生さんたちです。
おうち時間を活用し、新たな生活を始めている彼女たちに、「afterコロナ・withコロナ」のaround20の生活について予想してもらいました。
外出自粛期間が始まり約1か月。全員が口を揃えて話していたのは「これまで外出先でいかにお金を使っていたか気づいた」ということ。さらに、時間に余裕ができたことによって、お金のかけ方そのものも見直すタイミングとなったようです。
「部屋を掃除して洋服を整理したこともあって、服の買い方を少し見直した。セールでたくさん買うのではなく、お気に入りの一着をちゃんと買いたいと思った」とはるかさん。
りなさんも「外で使っていたお金の8〜9割くらいが飲食代だったので、家にいるだけでこんなお金が貯まるんだと思った。自粛期間で貯まったお金の分、人に紹介できるようなちょっと良いコスメや服を買おうかな」と話します。
るねさんも同じく、「購入する量が減ると思うので、今後はこれまで買っていたブランドの一個上の水準のものを買う予定。本当に気に入った物にお金を使うようになるかもしれないです」
ももかさんは、ファッション関連の商品ではなく、インテリア雑貨の購入が今後増えると予想しています。
「家にいる時間を充実させるための買い物が増える気がします。プロジェクターとか、可愛いライトとか」
自粛期間を通し、彼女たちの買い物に対する考えは変化してきているようですね。
買い物観が変化した背景には、おうち時間が増加したことによって出費を見直した以外にも理由があるとはるかさんは話します。
「自粛期間を通して、自分のメンテナンスができていなかったことに気づきました。外側を飾ることばかり気にして、一瞬が良く見えればいいって価値観だった。でも、オモテだけじゃダメだなぁと感じました」
普段はなるべく予定を詰めて忙しく過ごしていたというはるかさんですが、今回おうち時間が増えたことによって、自分を見つめ直すようになったそう。
「これまで生き急いで着飾ることばかりしていました。今は、ありあまっている時間を使ってゆっくり生きてもいいかなと思っています。肌を綺麗にしたり、お気に入りの洋服を買ったり、素材からこだわって自分を変えていきたい」
るねさんも同様に、価値観に変化が起きていると話します。 「健康になりたいので、栄養素を見るようになりました。ランニングも悪あがきのように頑張っています」
おうち時間の過ごし方について聞いたWEBアンケート『SHIBUYA109ガールズ調査』でも、全体の46%がおうち時間中に「スキンケア・ボディケアに取り組んだ」と回答。健康志向と合わせて、美容についても、体の内側から綺麗にしていこうとする動きが強まっていくのかもしれません。
お出かけを我慢しているのはみんな一緒。自粛期間が終了したら友達とたくさん遊びたいけれど、今までと同じようにはいかないと考える人が多いようです。
るねさんは「自粛期間が明けても第二波が怖いし、家で過ごす時間を大事に思った人も多いと思うので、お出かけの頻度が減るんじゃないか」と話します。りなさんも同様に「外出自体に罪悪感が残りそう」とのこと。
「今までは一日お出かけできる日があれば都心に出かけることが多かったけど、今後はキャンプなど遠出をすることが増えるかも。混雑を気にせず堂々とできるアウトドア系はいい」
ももかさんは「自粛期間が明けたら、みんな遠慮せずに飲みに行ったりするんじゃないのかな」と予想しつつも「電車に乗ること自体にリスクを感じる」と話しています。
感染の心配や罪悪感、周囲にからの目線など、不安な要素はたくさん。お出かけに関してはまだまだ慎重な様子です。
そんな中、はるかさんとるねさんは「お出かけの精度を上げたい」と考えているそう。
「『とりあえず〇〇に行こ!』という出かけ方は無くなりそう。またいつか自粛要請が出る可能性もあるので、みんな目的を持って、きちんと計画を立ててお出かけするようになるんじゃないかな」
頻度を減らす反面、出かける際はしっかり充実させたいという気持ちが強いようです。お買い物観と同様、“一点集中”の考え方が垣間見えます。
おうち時間が大幅に増加したことにより、若者のあいだでも生活習慣の変化が起きています。
自粛期間が明けたあと、それらの習慣は続くのでしょうか? 自身の習慣について、彼女たちに予想を聞いてみました。
① 料理の習慣
おうち時間の若者トレンドとしてあげられるのが「おうちカフェ」。“タルゴナコーヒー”などのカフェメニューを自作する人が増えました。
SHIBUYA109ガールズ調査でも、全体の62%が「自粛期間中に料理(自炊・おうちカフェ)をした」と回答。おうち時間中に料理をした若者は多いです。
しかし、今回集まってもらった女子大生たちに今後料理を続けると思うか聞いてみたところ、2人が「続かないと思う」と答えています。
② オンラインショッピング
若者だけでなく多くの世代で増加したとされる、“巣ごもり消費”。SHIBUYA109ガールズ調査でも、全体の約3割が「通販の利用が増えた」と回答しています。今回集まってくれた4人も自粛期間中に通販の利用が増えたそう。
しかし、「リアルな買い物でしか味わえない“ときめき”や“イベント感”を楽しみたい」など、今後の利用予定についてはさまざまな意見が出ています。
③ キャッシュレス決済
こちらも多くの世代で普及が加速しつつあります。今回集まってくれた4人のうち3人もキャッシュレス決済の利用経験アリ。今後はより利用の機会を増やしていきたいと考えているようです。
今回実施致しました「おうち時間の過ごし方」に関する調査レポート(WEBアンケート及び日記調査)の販売をいたします。
費用:70,000円(税抜)
お申込みフォーム:https://enquete.cc/q/KJSS21B1
お問い合わせ先:shibuya109lab@gmail.com
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■参考データについて
【調査方法】
①SHIBUYA109ガールズ調査
SHIBUYA109 lab.独自ネットワークに属するaround20を対象にWEBアンケートを実施。
実施期間:4月13日(月)~4月17日(金)
対象者:around20女性
n=167
②日記調査
SHIBUYA109 lab.独自ネットワークに属するaround20を対象に、自粛期間中の過ごし方について日記形式で記録してもらう。
対象者:高校生・大学生
実施期間:4月13日(月)~4月19日(日)
n=19 (大学生13名※女性8名・男性5名・高校生6名)
※おうち時間とは:コロナウィルス感染症拡大に伴い、外出自粛が要請されてからの期間の過ごし方を指します。(3月初旬~現在)
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今回のセッションで、外出自粛による消費やお出掛けに対する意識の変化が垣間見えました。
なかには一時的な変化と考えられるものもありますが、 長期間に渡ることで定着していく意識もありそうです。
しばらくの間は外出ができるようになったとしても、 不安が残るため慎重な行動をとることが考えられ、 「お出掛けの精度を上げたい」という言葉の通り、 今まではフラッと予定を決めずに自由にしていたお出掛けも、 目的を持ち、計画性があるお出掛けが中心となることが予想されます。
そのため街や施設などのオフラインで展開しているサービスは、 いかに“ここにしかない目的”を提供できるかが、今後のカギとなりそうです。