株式会社SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング機関『SHIBUYA109 lab.』とCCCマーケティング株式会社は、around20の消費行動の特徴の一つである「ヲタ活(※1)」について、定性調査及びWEB調査をもとに実態を把握、各カテゴリごとの特徴を比較分析いたしました。
※1「ヲタ活」とは
ヲタクを「ファンであること」や「お金や時間をたくさん費やしているもの」として定義。「ヲタ活」はその活動全般を指します。対象となる若者たちの多くが自らを「●●ヲタ」と自称し、ヲタ活を楽しんでいる実態があります。
現代のaround20は、自分が価値を感じるものに対してお金と時間をかけ、消費のメリハリをつけることが特徴です。なかでも「ヲタ活」に対する熱量には非常に高く、多くのaround20がお金と時間をかけていることが分かっています。
「ヲタ活」については、SHIBUYA109 lab.の過去の調査でも度々ご紹介していますが、今回の共同調査では、7つのカテゴリにおけるヲタの実態を比較分析することにより、更に詳細な実態を紐解きます。
今回の調査の際に「自分が『〇〇ヲタ』と言えるものはありますか。」と聞いたところ、全国のaround20のうち66.7%の人が「ある」と回答し、何かしらのヲタであることを自覚していることが明らかになりました。
また、年間可処分所得に占めるヲタ活の支出については、彼女たちが「1年間で自由に使える平均金額」が約57.7万円に対し、「1年間でヲタ活に使う平均金額」は約5.8万円という結果となり、ヲタ活に費やす費用は、年間の可処分所得の約10.1%を占めていることが分かりました。
グループインタビューでは、「推し(=応援している人やグループ・コンテンツ)」の活動スケジュールに合わせて、月々のヲタ活支出は変動することが分かっており、推しの活動に合わせてアルバイトを増やしたり、節約をするなどして、資金繰りをしているという声も多く聞かれます。
今回の調査では、「ジャニヲタ」「LDHヲタ」「K-POPヲタ」「坂道ヲタ」「テーマパークヲタ」「アニメ・マンガヲタ」「バンドヲタ」の7カテゴリのヲタについてヲタ活の実態を紹介します。
内訳をみてみると、最も多いのは「ジャニヲタ(27.1%)」、次いで「アニメ・マンガヲタ(22.6%)」「バンドヲタ(15.8%)」「K-POPヲタ(11.7%)」「テーマパークヲタ(6%)」「LDHヲタ(4%)」「坂道ヲタ(3%)」という結果となりました。
今回は、この中から「ジャニヲタ」「K-POPヲタ」「LDHヲタ」「アニメ・マンガヲタ」に焦点を当て、ヲタ活の実態を紹介します。
■ヲタ活実態の特徴について
【ジャニヲタ】推しに尽くす!他のジャニヲタ動向もSNSでチェック
主な情報源はTVや雑誌などのマスメディアとInstagramで、特にInstagramでは「ヲタ活」用アカウントを駆使し、「#量産型ヲタク」などのハッシュタグを検索して他のジャニヲタの「ヲタ活」の様子をチェックしています。
他のヲタと比べ、「ファンクラブに入会している(71.4%)」や「聖地巡礼・ロケ地巡りをする(19.9%)」の数値が高く、“推し”へ尽くす心がWEB調査結果からも伝わってきます。
【LDHヲタ】創作意欲・情報発信意欲が高い!LDHヲタ独自の「フェルト」とは
LDHヲタは、創作意欲と情報発信意欲が高いことが特徴です。「オリジナルグッズを作る(23.4%)」、「推しのSNSをチェック(78.2%)」の数値が高いことが挙げられます。グループインタビューでは、フェルト生地を使って「推しの顔」を作る「フェルト」がLDHヲタの独特なカルチャーであることが分かっています。
情報源はTVとInstagramが中心ですが、友人や家族からの口コミも重視しており、身近な人たちとヲタ活を共有するシーンが多いことが分かります。また、Instagramを中心に自らの「ヲタ活」発信についても積極的です。
【K-POPヲタ】グローバルなヲタ活!ヲタ活をきっかけに韓国語を勉強する熱量
K-POPヲタの「ヲタ活」は、「カムバ(※2)」に合わせて盛り上がります。推しの来日に合わせて開催される「握手会(37.2%)」や「POPUPストアへの来店(38.2%)」等のイベントに積極的に参加しています。
情報源はInstagramの他にYouTube・TikTok等が中心となっており、SNSを最大限に活用してグローバルな「ヲタ活」を繰り広げているのも特徴です。「推しのSNSをチェックする」項目が他のヲタと比較して数値が高く(78.1%)、推しに関する最新情報を得るため、韓国語を独学で勉強している人も少なくありません。
※2「カムバ」とは
「カムバック」の略で、アーティスト等の新曲のリリース等プロモーション活動全般を指す。
【アニメ・マンガヲタ】作品の世界観を愛し、二次創作も!「ヲタ活」はコア&クローズド
ジャニヲタの次に多いアニメ・マンガヲタは、クローズドかつコアな「ヲタ活」をしている傾向にあります。好きな作品については「二次創作作品をチェックする(58.1%)」や「声優や制作サイドの情報をチェックする(43.6%)」、また「二次創作作品を自分で作って楽しむ(26.4%)」の数値が高く、作品の世界観や制作過程に対する関心が高いことが分かります。
情報源はTwitter・ニコニコ動画の数値が高く、Instagramの利用が低いことが特徴です。また、まとめサイトや掲示板など、ディープな情報収集も欠かしません。
その他のカテゴリのヲタ特徴はこちら!
次回の記事では、各ヲタの「ヲタ友事情」や「ファッション意識の違い」についてご紹介します。
【ウェブセミナー開催決定!】
SHIBUYA109 lab. × CCCマーケティング 主催
around20女子の“ヲタ活”実態比較調査
結果報告セミナー
今回は7カテゴリのヲタについて、CCCマーケティングの保有するT会員のライフスタイル・データに基づくビックデータと、SHIBUYA109 lab.の保有するリアルなヲタの実態を掛け合わせ徹底解剖!各カテゴリのヲタの特徴や、ヲタ友事情、ファッション意識の違いなどの比較分析から見えた、around20女子のヲタ活実態、消費行動をご報告いたします!
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◆応募方法◆
以下URLよりお申込みください。
https://109cccwotaktsu.peatix.com/
【お申込み締切:2020年7月28日(火) 9:00】
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【調査方法】
① T会員対象 WEB調査
・調査期間:2020年4月24日~2020年5月1日
・調査機関:CCCマーケティング株式会社 Tアンケート(T会員へのWEB調査)
・調査対象:全国/女性/16~24歳/以下割付のいずれかのヲタである人
・割付:①ジャニヲタ②LDHヲタ③坂道ヲタ④K-POPヲタ⑤テーマパークヲタ
⑥アニメ・マンガヲタ⑦バンドヲタ⑧その他ヲタ
・調査設計:SHIBUYA109 lab./ CCCマーケティング株式会社
※サンプル数:1,993s
①ジャニヲタ(301s)②LDHヲタ(197s)③坂道ヲタ(123s)④K-POPヲタ(301s)⑤テーマパークヲタ(287s)⑥アニメ・マンガヲタ(303s)⑦バンドヲタ(236s)⑧その他(245s)
②SHIBUYA109 lab.による定性調査(グループインタビュー)
・対象者条件:上記割付のいずれかのヲタである人
・人数:各グループ5名×2グループ
・その他過去定性調査をもとに考察
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会社名 | 株式会社SHIBUYA109エンタテイメント |
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TEL | 03-3477-6719 |
FAX | 03-3477-6702 |
本社所在地 | 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目10番7号 五島育英会ビル4階 |
最近はSNSを中心に「ヲタあるある」等のヲタ活をテーマとしたコンテンツが増えており、多くのaround20にとって「ヲタ活」が当たり前であることが感じられるシーンも増えています。今回は7カテゴリのヲタについて定量・定性の観点から分析をしましたが、日々グループインタビュー等で感じていた各ヲタの熱量や特徴が定量的にも証明されていく過程が、私にとって最も沸いた~!な瞬間でした。
around20を理解するためには絶対に避けては通れない「ヲタ活」。今の若者の価値観や消費意欲を「ヲタ活」を切り口に深堀すると、見えてくるものが多くあります。