SHIBUYA109 lab.

around20の決済方法に関する調査

株式会社SHIBUYA109エンタテイメント(本社:東京都渋谷区、社長:木村 知郎)が運営する若者マーケティング研究機関『SHIBUYA109 lab.(読み:シブヤイチマルキューラボ)』は、around20(15歳~24歳)男女を対象に、「若者の決済方法に関する実態」ついて調査を行いました。

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INDEX 目次

1 若者のキャッシュレス決済利用実態を調査!

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この2~3年で、キャッシュレス決済の存在感が高まっています。昨年10月から9か月間にわたりキャッシュレス・ポイント還元事業が開始されるなど、キャッシュレス決済化の推進が行われていましたが、around20は実際にどのような決済方法を使用しているのでしょうか。
今回は、決済方法についてaround20の実態を調査しました!

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【調査方法】
① WEB調査
対象者条件:18〜24歳学生 男女(大学・大学院生・短大・専門)
サンプル数:400s(男女各200)
調査期間:2020年8月

② SHIBUYA109 lab.による定性調査
対象者条件:大学生・専門学校生の男女
人数:各グループ5名×2グループ
調査期間:2020年8月
※その他過去の定性調査をもとに考察
調査実施・分析:SHIBUYA109 lab.(運営:株式会社SHIBUYA109エンタテイメント)
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2 現金決済が約8割!デジタルネイティブだけど決済はアナログ派。その理由は…?

まず、普段のお買い物の際の決済方法について聞いてみたところ、実店舗でのお買い物の際は「現金支払い(76.5%)」、次いで「クレジットカード支払い(43.3%)」、「スマホ決済支払い(タッチ式・QRコード含む)(40.5%)」、通販でのお買い物の際は「クレジットカード支払い(56.3%)」「コンビニ支払い(21.0%)」「デビットカード支払い(16.3%)」という結果となりました。

実店舗でのお買い物&通販サイトでのお買い物

実店舗でのお買い物&通販サイトでのお買い物

実店舗でのお買い物の際は、現金での決済が多いという結果になりました。
また通販サイト使用時については、クレジットカード支払いが多いものの、現金で支払いができるコンビニ支払いや代引き支払いなど、現金でのやりとりができる決済方法を選択していることが特徴です。

グループインタビューでその理由を聞いてみたところ、「現金支払いの方がお金を使ったという感覚がちゃんとあるから安心」「電子化してしまうと自分がどのくらいお金を使っているのか見えづらいので怖い」という声が多く、決済がデジタル化されることに対する危機意識が強いことが分かります。

現金決済が「お金を使いすぎないようにセーブするための手段」となっており、若者の堅実さが見て取れます。

3 キャッシュレス決済を始めるきっかけはポイント還元。利用頻度も増加傾向に。

キャッシュレス決済を使い始めた理由・きっかけについて聞いてみたところ、最も多いのは「支払いが簡単(45.0%)」、次いで「ポイントがたまるから(42.2%)」「ポイント還元が魅力的だったから(33.8%)」という結果となり、キャッシュレス・ポイント還元事業や、各スマホ決済サービスのポイント還元キャンペーンをきっかけに使い始めた人が増えたことが分かります。グループインタビューでは「LINEで見た広告をきっかけに使い始めた」「ポイントプレゼントの期間に登録した」などの声が多く聞かれており、また使用するサービスについては、家族から勧められたサービスを選択していることがわかりました。

使い始めた理由・きっかけ

直近半年間での各決済方法の利用増減について聞いてみたところ、クレジットカード決済・スマホ決済ともに増えたと回答した人が最も多い結果となりました。
今後の決済方法の利用意向について聞いてみたところ、「キャッシュレス決済をメインで利用したい」と回答した人が最も多い結果となりました(35.8%)。コロナ禍での衛生面に対する意識の高まりが、キャッシュレス決済への移行意欲につながっていることが考えられます。
グループインタビューでも、「実店舗でのお買い物が減り、通販でのお買い物が増えたためクレジットカード決済が増えた」「衛生面から現金を使うことを減らすため、キャッシュレス決済が増えた」等の声も聞かれており、コロナ禍での生活の変化の影響も大きいことが分かります。

円グラフ

今後の意向

4 キャッシュレス決済の使用実態…少額決済はキャッシュレスで。チャージ金額も使う分だけ

使用しているキャッシュレス決済のなかで最も多く使われているのは「交通系ICカード(57.0%)」、次いで「クレジットカード(49.5%)」、「QRコード決済(46.3%)」という結果となりました。
また利用頻度については「1週間に2~3回程度」が最も多く (20.9%)、キャッシュレス決済利用場所については「コンビニエンスストア(61.5%)」や「ドラッグストア・薬局(34.6%)」、「スーパー(34.4%)」での利用が多いことが分かりました。

使用されているキャッシュレス決済

利用頻度

利用場所

キャッシュレス決済で購入する商品について聞いてみたところ、最も多いのは「飲料(41.1%)」、次いで「お菓子(39.1%)」「外食(34.1%)」と続き、また月々のキャッシュレス決済の総額については「5,000円~10,000円未満(18.2%)」が最も多い結果となりました。

グループインタビューでは、コンビニやドラッグストア等で単価の低いものを購入する時はスマホ決済、通販サイトでファッションアイテムの購入や外食等、単価の高いものを購入する時はクレジットカードで決済、という使い分けをしている、という声が聞かれました。

購入するもの

お買い物金額

若者の堅実さは、キャッシュレス決済をチャージする際にも現れています。グループインタビューでは、「1,500円のものを購入する時は、1,500円だけチャージする」などの声が多く聞かれており、最低限の使うお金をチャージすることで、使いすぎを自制している実態が明らかになりました。

5 「キャッシュレス割り勘」がじわじわトレンドに!「ペイ違い」によるストレスも?

キャッシュレス割り勘

近年増加しているスマホ決済サービスですが、決済以外の使われ方も始まっています。

割り勘方法

一部の若者の間では、スマホ決済サービスを活用し、飲食店での会計の際に割り勘金額を送金して支払いをする「キャッシュレス割り勘」の動きも出てきています。

一方で、使用しているスマホ決済サービスが友人と異なることで送金ができないなど、「ペイ違い」によるストレスも生まれているという実態も分かりました。 グループインタビューでは、サービス間の連携が進むことで、使用サービスが違ってもキャッシュレス割り勘等の、送金やり取りができると嬉しいという声も多くありました。

6 所長が解説!なぜ若者は現金主義が多いのか?コロナ禍を経た今後の決済方法の行方

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若者はデジタルネイティブ世代のため、キャッシュレス化が進んでいるのでは?と思う方も多いかもしれませんが、現金決済をメインで使っているのが現状です。
この背景には「現金を使うことで、“お金を使った感”が欲しい」という意識もありますが、彼らの主な収入源がアルバイトであるため、月によって収入の増減があり、収入が安定していないことも理由として挙げられています。
収入が不安定であることが、クレジットカードの利用や、使った感を感じられないキャッシュレス決済を敬遠する要因の一つです。

コロナ禍でキャッシュレス決済の利用意向は強まったものの、アルバイトのシフトが削られている現状もあるため、「今はコロナ禍でアルバイトのシフトが減り、収入も不安定なので引き続き現金を使うが、安定してきたらキャッシュレス決済を使いたい」という意向もあり、収入の安定がキャッシュレス利用への移行につながることは変わらないようです。

会社概要

会社名 株式会社SHIBUYA109エンタテイメント
TEL 03-3477-6719
FAX 03-3477-6702
本社所在地 〒150-0043
東京都渋谷区道玄坂1丁目10番7号 五島育英会ビル4階

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