SHIBUYA109 lab.

イマドキ男子の美容に対する意識調査

株式会社SHIBUYA109エンタテイメント(本社:東京都渋谷区、社長:木村 知郎)が運営する若者マーケティング研究機関『SHIBUYA109 lab.(読み:シブヤイチマルキューラボ)』は、around20(15歳~24歳)男子を対象に、「イマドキ男子の美容に対する意識」ついて調査を行いました。

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INDEX 目次

1 around20男子の美容意識調査を実施!

スキンケア、脱毛、メイク…若年層男子を筆頭に、男性の美容に対する意識は高まりを見せています。前回の調査でも、aorund20男子が脱毛やスキンケアへの関心が高いことが分かりました。
また昨年には複数の化粧品メーカーから男性向けに化粧下地やBBクリームなどのメンズメイク用品が発売されているなど、企業からのアプローチも増えています。
今回は、around20男子の美容に関する意識を調査しました!

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【調査方法】
①WEB調査
調査期間:2020年9月
対象者条件:15~24歳男性
職業:学生(高校・大学・院・専門・短大)
居住地:1都3県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)
有効回答数:N=400(高校生147/大学・院・短大・専門253)

②SHIBUYA109 lab.による定性調査
調査期間:2020年9月
対象者条件:高校生・大学生の男性 
人数:各グループ4名×2グループ 合計8名

※その他過去定性調査をもとに考察
調査実施・分析:SHIBUYA109 lab.(運営:株式会社SHIBUYA109エンタテイメント)

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2 大事にしたいイメージは「清潔感」。イマドキ男子の美容マインドは「マイナス回避美容」が特徴

まず、イマドキ男子は、周りからどのような印象を持たれたいと考えているのか聞いてみたところ、最も多い回答は「清潔感があるように思われたい(51.8%)」次いで「カッコよく思われたい(32.8%)」「男らしく思われたい(26.0%)」という結果となりました。

グループインタビューで「カッコイイ」や「男らしい」の定義について聞いてみたところ、「夢をかなえるために努力をしている」「人として尊敬ができる」など、外見的なものよりも内面的なものがおおく挙げられており、これらの言葉はマインドを重視している傾向にあることが分かります。

印象

そんなイマドキ男子の美容に対する関心について聞いてみたところ、47.1%のイマドキ男子が美容に関心があると回答する結果となりました。

関心度

「関心がある」と回答した理由について、最も多いのは「清潔感を保ちたい(64.9%)」、次いで「自分の外見を整えたい(50.5%)」「異性にモテたい(44.1%)」という結果となりました。また「関心がない」と回答した理由については、「他のことにお金をかけたい(35.1%)」「お金をかけたくない(33.6%)」「気にならない(32.8%)」が挙げられました。

美容に対する意識は、若者男女間で差が見られており、女子は「更にかわいくなりたい」「盛りたい」という向上心が高いのに対し、男子は「保ちたい」「整えたい」など、現状を「キープしたい」という意識が強く、「マイナス事項を回避したい」という意識で美容に対峙していることが特徴です。

関心ある人ない人の理由

関心ある人の理由

関心ない人の理由

3 約3割がスキンケアを実施。今後試してみたい美容第一位は「脱毛」

 

次に、現在実施している美容について聞いてみたところ、「スキンケア(洗顔)(32.8%)」、次いで「スキンケア(化粧水・乳液等)(26.3%)」、「臭いケア(13.3%)」と続き、およそ3割の男子がスキンケアを行っていることが分かりました。グループインタビューでは、スキンケアについて「肌をきれいにすることで清潔感を保ちたい」「肌荒れを防止したい」という声が多く、周りから持たれたい印象を実現するために、スキンケアに注力する人が多いことが分かります。

実施している美容・試してみたい美容

<イマドキ男子が使用しているスキンケア>

写真1

今後試してみたい美容については、「脱毛(体)(29.0%)」「脱毛(ヒゲ)(27.0%)」と続き、次いで「臭いケア(17.0%)」と、脱毛に対する関心が高いことが特徴です。
脱毛に対する関心は年々高まっており、毛を完全に失くしツルツルにしたいというより、毛量を減らしたいという意向が強いことが分かっています。グループインタビューでも脱毛に対する関心が高く、「毛が少ない方が清潔感があるように見える」「人の目も気になるが、自分の不快感を軽減するためにも脱毛をしたい」という声が聞かれています。

スキンケアかけてるお金

毎月スキンケア用品にかけるお金については「月500円~1,000円未満」が最も多く(31.4%)、実際に購入している商品については無印良品の化粧水やハトムギ化粧水など、プチプラ大容量の商品が多く挙げられており、「男性用」等の訴求よりも、コストパフォーマンスを重視していることが分かります。

4 コロナ禍のおうち時間増加により美容への関心が向上。スキンケアへの関心が高まる

SHIBUYA109 lab.の過去の調査結果より、コロナ禍でおうち時間が増加したことにより、スキンケアに時間とお金をかけるイマドキ女子が増えていることが分かっていますが、男子の美容意識への影響はあるのでしょうか。

コロナ禍で美容に関連で新たに始めたことを聞いてみたところ、最も多いのは「筋トレ(22.0%)」、次いで「スキンケア(10.8%)」、「美容に関する情報収集(10.3%)」という結果となり、また普段かける時間が増えたことについては「湯船につかる(10.3%)」がランクインしました。

コロナ禍で始めたこと、増えたこと

グループインタビューでは「運動不足を感じ、YouTubeを参考にしながら筋トレをするようになった」と「時間ができたので、家族が使っているフェイスパックをするようになった」「半身浴をして代謝を上げ、免疫力をつけたり、肌をきれいにしたいと思った」という声がきかれており、若者女子同様、コロナ禍のおうち時間増加により、美容・健康を意識した行動の優先順位が高まっていることが分かります。

5 憧れの人第一位は「同じ学年の友人」。憧れの要素は“外見”よりも“マインド”

イマドキ男子が憧れる人は、どのような人なのでしょうか。
最も多い回答は「身近な同じ学年の友人(11.0%)」、次いで「父・母(10.3%)」「身近な先輩(8.3%)」という結果となりました。

また、憧れる有名人として上げられたのは、スポーツ選手ではイチロー選手や新庄剛志さん、芸能人では新田真剣佑さんや横浜流星さん、菅田将暉さん等の俳優や、みきおだのみきおさん、すしらーめんりく、東海オンエアなどYouTubeで活躍するインフルエンサーの名前も挙げられています。

イマドキ男子は、SNSの影響で憧れの対象が細分化・多様化しており、有名な芸能人よりも、身近で近づけそうな人を参考にしている傾向があるため、同学年の友人や、インフルエンサーの名前が多岐にわたって挙げられています。

憧れる理由について聞いてみたところ、「明るい性格でみんなに好かれているから」「ストイックで努力し続けているから」「その道を究めていて、夢を叶えているから」など、見た目よりも「目標をもって何かに向かって努力をしている姿やマインド」に対する憧れを抱く傾向にあることから、身近な人をあこがれの対象に挙げる人が多いことが分かります。

憧れの人

憧れの人

6 「メイクは女子のもの」はもう古い!イマドキ男子は肌を美しく見せるためにメイクを取り入れ中

まだまだ少数派ではありますが、メイクをするaround20男子が少しずつ増加している傾向にあります。

今回のWEB調査では、全体の12.7%のイマドキ男子がメイクに関心があると回答しており、うち31.3%は現在実際にメイクを取り入れているという結果となりました。

メイクに関心があると回答した男子に、メイクで期待している効果を聞いてみたところ、最も多い回答は「肌をきれいに見せる(58.8%)」次いで「肌荒れやヒゲをカバーする(51.0%)」「肌のムラを整える(33.3%)」という結果となりました。いずれも肌を美しく見せることへの期待が高く、メイクを取り入れたい背景としても誇張ではなく整える・補うという美容に対する観点があることが分かりました。

メイクに期待すること

<イマドキ男子が使用しているコスメ>

美容男子の使ってる商品

始めたきっかけについては、「SNSで男性インフルエンサーがメイクをしているのを見て」というSNSでの接触や、「彼女が使っているのを使わせてもらった」「肌荒れに悩んでいた時に家族に進められた」など、身近な異性からのお勧めがきっかけとなっていることが多いことが分かりました。

7 SHIBUYA109 lab.所長が分析!今後は「身だしなみとしてのメイク」がイマドキ男子に広まる?

イマドキ男子は「周りからどう見られるか」の意識が高いことが特徴であり、美容に対する意識にも紐づいていることが考えられます。イマドキ男子の美容マインドは「マイナス回避美容」であり、メイクに関してもその傾向が表れています。

グループインタビューで実際にメイクを取り入れている男子に実態を聴取したところ、アイメイクも含めたフルメイクではなく、「クマを隠すためにコンシーラーを使っている」や「素肌をきれいに見せるために無着色の化粧下地を使用している」など、気になる部分をカバーするために必要なベースメイクを、部分的に取り入れている人が多くみられています。更にカッコよくなるためではなく、「マイナス事項を回避したい」という思考が強いです。

この他にも、就職活動をきっかけに、清潔感を印象付けるためにBBクリームを使い始める等の声も多く聞かれており、メイクを取り入れるイマドキ男子はまだまだ少数ではあるものの、今後ベースメイクを中心に「身だしなみとしてのメイク」がイマドキ男子に広がっていくことが予想されます。

またメイクを取り入れている男子について、現状はまだ感度の高いトレンドセッターである男子が取り入れている状況で、一般化はしていませんが、SNSでの男性インフルエンサーによるメイクのHow to動画等の発信が増えていることから、今後部分的に取り入れるイマドキ男子が増加することが考えられます。

会社概要

会社名 株式会社SHIBUYA109エンタテイメント
TEL 03-3477-6719
FAX 03-3477-6702
本社所在地 〒150-0043
東京都渋谷区道玄坂1丁目10番7号 五島育英会ビル4階

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