こんにちは!SHIBUYA109 lab.所長の長田です。
今回は、メディアにもたくさん取り上げていただいた、産業能率大学経営学部小々馬ゼミ様との共同調査についてご紹介します。
SHIBUYA109 lab.と産業能率大学経営学部小々馬ゼミは、若者の消費活動と価値観に関して協同研究活動を行っております。
今回、世界的に研究対象となっている「ポスト・ミレニアル世代※1」の現役女子高生309人を対象に、生活価値観、特にファッションに対する価値観についてアンケートを実施。
回答を、類似の価値観で分類するクラスター分析を用いて分析した結果、おしゃれ意識と消費行動特性の違いにより、JK(女子高生)を「7つのタイプ」に分けることができました。
ネーミングやイラストについては、産能大小々馬ゼミの学生の皆様とSHIBUYA109 lab.で調査結果をもとにイメージを膨らませ、よりリアルなJK像として作り上げました!
レポートでは各タイプについての情報を細かくまとめていますが、今回は7タイプの中でも「おしゃれ族」である「THEミーハーJK」「量産型ガーリーJK」「LA・JK」の実態についてご紹介します。
イラストにもある去年流行したピンクのもこもこアウターにグレンチェックのスカートは、SHIBUYA109でも着ている子がたくさん見られました。
このタイプはファッションリーダーではないのですが、トレンドをプチプライスで抑えることが上手な子たちです。周囲からの目を気にしていて、「かわいく見られたい願望」が強く、Instagramで自分の欲しいモノや行きたい場所を逐一チェックしています。
好きなファッションテイストは「カジュアル系」「ナチュラル系」ですが、ミーハーなため、流行りのテイストは積極的にトライしていくタイプです。
「量産型」という言葉からは、ネガティブな印象を受けるかもしれません。ですが、今Instagramでは、自ら「#量産型女子」のハッシュタグをつけた投稿が2万件近くアップされているなど、もはや開き直りの意味で使われています。
実際にハッシュタグ検索をしてみると、ガーリーな服装かつヘアアレンジが上手な「細部までお手入れ行き届いてます!!」系の女子が多く、男性アイドルへの溢れる愛を感じられる彼女たちの投稿がたくさん発見できます。
ファッションアイテムの購入量と月の収入(お小遣いやアルバイト代など)が7タイプの中でも最多。外食代や旅行・レジャーにお金をかけているなど、消費行動が活発な子で、お金をたくさん使う分、アルバイトもがんばっているようです。
大人っぽく見えるこのタイプの子は、7タイプの中でもファッションリーダー的な存在で、「THEミーハーJK」や「量産型ガーリーJK」のインフルエンサーとなっています。
ファッションテイストとしては系統が異なるおしゃれ族ですが、「食べ歩き」「カフェめぐり」に時間をかけている「LA・JK」の生活に、「ミーハーJK」と「量産型ガーリーJK」は興味深々。おしゃれプライドが高く、定番の服ではなく周りの子が持っていないこだわりのアイテムを求めています。自分に似合う服ならお金を出すことはいとわない子たちです。
このタイプは高校3年生に多くみられていて、産能大の学生からは、「他のタイプを卒業して行きついたタイプのイメージ」という声も上がっています。
高校生は学年が変わることや、部活動やクラス替えなどの環境の変化に合わせて、ファッションテイストも変化することがあるようです。
調査から明らかになった7タイプですが、皆さんは、SHIBUYA109にはどのタイプが多いと思いますか?
今回「自分がどのタイプだと思うか?」を、SHIBUYA109に来ている女子を対象に調査してみました!
※聴取対象は高校生以外(中学生・大学生以上)も含んでいます。
結果は…
WEB調査における7タイプの構成比は、「下北系JK」「LA・JK」「一球入魂系JK」の順で多いという結果でしたが、SHIBUYA109に来ている子で最も多いのは、「LA・JK」、次いで「量産型ガーリーJK」「THEミーハーJK」という結果となりました!
SHIBUYA109に来ている子たちの特徴が見えてきますね。
回答の中には、「●タイプと○タイプの間」や「3つのタイプのどれにも当てはまる!」「去年までは●タイプだったけど、今は△タイプ」などの声があり、今の若者たちが時と場合によってファッションや自己表現方法を変化させている実態を、リアルに感じることができました。
いかがでしたでしょうか?
今回はファッションに対する価値観や日々の時間の過ごし方、お金の使い方を中心に聴取し、7タイプに分類してまいりました。
『新世紀JK リアル図鑑』では、各タイプの特徴についてさらに詳細をご紹介しておりますので、是非ご覧ください!
SHIBUYA109 lab. 所長。
月200人以上の15歳~24歳の若者と接し、「若者のリアルな今」を調査中。
最近のマイブームはYouTubeで10代~20代前半から絶大な人気を誇る、けみおくんの動画を毎朝見ること。彼の発する言葉のパンチラインと考え方に魅了されている。
けみおくんが「SHIBUYA109が好き」と言ってくれているので、いつか一緒に仕事がしたい。
会社名 | 株式会社SHIBUYA109エンタテイメント |
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TEL | 03-3477-6719 |
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小々馬ゼミの学生とも、「自分が高校時代どのタイプだったのか」を話してみたところ、学年の変わり目や、仲が良い友人が変わったりすることでファッションテイストを変えたという声も多くありました。ポスト・ミレニアル世代が、周囲から見た自分を意識し、周りに合わせて自分を変化させていることが感じ取れました。「自分らしさ=周囲の人から見た自分」という意識が強いのが、この世代の特徴でもあります。