SHIBUYA109 lab.

女子大生の国内旅行の実態調査

around20のお金を使っていることや興味のあることにあがる「旅行」について調査しました。

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INDEX 目次



1 はじめに

日々の座談会や館内インタビューで、お金を使っていることや興味のあることとしてよく上がってくる旅行。中でも、国内旅行については多くのaround20の興味の対象となっています。今回は、女子大生の国内旅行の実態を調査しました。

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①WEB調査(女性)
実施期間:2019年5月
対象者:1都3県在住
N=400(大学生)

②SHIBUYA109ガールズ グループインタビュー
実施期間:2019年5月
調査対象:around20 N=4
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※本調査内の「国内旅行」は、1泊以上の宿泊を伴う旅行を指しています。

2 国内旅行は年平均3.2回。予算は30,000円未満が最多

旅行データ 旅行データ01

Around20女子を対象に直近1年以内に経験した旅行を聴いてみたところ、77.0%が国内旅行(1泊以上)を経験していることが分かりました。一人あたり年間平均3.2回国内旅行に行っているようです。

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国内旅行へ一緒に行く相手として最も多いのは「家族(46.4%)」、次いで「彼氏(39.9%)」「女友達(3人以上)(33.4%)」という結果となりました。 昨年実施した「海外旅行に関する調査」と比較してみると、海外旅行については「女友達(2人)(43.6%)」が最も多い回答となっており、海外旅行と国内旅行では一緒に行く相手が異なるようです。

旅行データ03

国内旅行の予算を聞いてみたところ、「20,000円以上30,000円未満(26.0%)」が最も多く、次いで「30,000円以上40,000円未満(24.4%)」「40,000円以上50,000円未満(19.5%)」という結果となりました。

旅行データ04

旅行中にお金をかけたいものについて聴いてみたところ、第一位は「食事(80.2%)」次いで「観光・レジャー(63.6%)」、「自分のためのショッピング(34.7%)」という結果となりました。対して、できるだけ節約したい費用には「移動手段(飛行機や新幹線など)」「現地での移動」といった移動費が挙げられています。 旅行以外でも、around20は「食」をメインの目的として遊びに行く予定を立てる事が多くあります。

旅行データ05

また、国内での旅行先を決める際は「そこでしか味わえない体験ができること」を重視していることから、その土地でしか味わえない観光やレジャーにお金をかけたいと考えているようです。

3 約80%がツアーを組まず、現地で決めることも

旅行データ06 旅行データ07

国内旅行の旅程の立て方を聴いてみたところ、「自分たちでゼロから旅程を組み立てる」と回答した方が78.2%という結果となりました。 海外旅行に関する調査では「旅行会社のツアーを利用する」と回答した方が53.5%、「自分たちでゼロから旅程を組み立てる」方は45.3%となっており、海外旅行と比較すると、国内旅行はツアーよりも独自で旅程を立てることの方が多い事が分かります。

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また「国内旅行の旅程をどのくらい確定させて国内旅行に行くか」をきいてみたところ、「旅程の60~79%(宿と訪れたい場所を1~2カ所だけ決めておき、それ以外は現地で決める)」と回答した方が48.4%と最も多い結果になりました。
その理由をグループインタビューで聴いてみると、「海外旅行は国内旅行と比べてお金もかかるし限られた時間の中で行動しなければならないので、ほぼ100%旅程を確定させて行く。国内旅行は海外旅行よりも言語が通じるし時間もあるから、どうにかなるという気持ちが強い」という意見があり、気持ちと時間に余裕があることが、国内旅行の旅程の余白を作っていることが分かります。

また「現地でマップを開いて現在地から近い場所に行きたい」という声も多くみられ、その理由として「事前に情報収集をしても土地勘がないため位置関係が把握しづらい。」という意見があげられました。 旅行以外でも、行きたいカフェがいくつもありInstagramで保存をしているけれど、位置関係が分からず結局近くにいても行きそびれてしまうという事も多いようです。 最近では、Instagramで見つけたカフェをGoogle MAP上に「行きたい場所」として保存しておき、そのエリアに訪れた際に参考にするaround20も増えてきています。

3 旅程の情報収集もInstagramを活用。旅行中もSNSを駆使

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旅程は6~7割だけ決めて国内旅行をするaround20の旅行前・旅行中の情報収集について聞いてみたところ、旅行前の情報収集手段として最も多かったのは「WEBサイト(77.3%)」次いで「Instagramのハッシュタグ検索(43.5%)」、「ガイドブックを買う(38.6%)」という結果となりました。これに対して旅行中の情報収集手段としては「WEBサイト(70.8%)」「Instagramのハッシュタグ検索(46.4%)」に続き、「Twitter(23.1%)」が 旅行中は使い慣れているSNSで情報を収集する傾向にあるようです。

Instagramでの検索ワードとしては「#京都旅行」「#金沢旅行」など「地名+旅行」で調べるケースが多く、食事については「#●●(地名)カフェ」「#●●グルメ」と検索し また最近はInstagramのストーリーズの質問機能を使い、現地から「●●に来ているんだけど、おすすめの場所おしえて!」と友達に呼びかけ、食事や訪れる場所の参考にするaround20も増えてきており、今後旅行中はSNSを駆使してほぼノープランで国内旅行をするaround20も増えるかもしれません。

Instagramハッシュタグ

3 行きたい旅行先ベスト3は北海道、九州、沖縄

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行ってみたい国内旅行先を聴いてみたところ、第一位は「北海道(74.4%)」第二位「九州エリア(67.5%)」「沖縄(67.5%)」という結果となりました。 それぞれの理由を自由回答にて聴取したところ、北海道については「自然やそこでしか味わえないグルメを堪能したい」「北海道で海鮮を食べたい」、九州エリアについては「ご飯がおいしそう」「好きなユーチューバーの出身地だから行ってみたい」「youtubeで見て、食べてみたいものがある」、沖縄については「海でスカイダイビングをしてみたい。現地の人と話したり踊ったりして、楽しく過ごしてみたい。」「AKB48の#好きなんだのMVを見て行ってみたいと思った」という回答が上がっています。

やはり各都道府県の「食」や「自然」を楽しみたいという声が多く挙げられており、 九州エリア、沖縄の回答でもにみられるように、自分の好きなアイドルやYouTuber、アニメなどのコンテンツとの関係が、そのエリアに訪れてみたいという動機に繋がっていることが分かります。 また「47都道府県制覇したい」という回答が多数を占めており、グループインタビューで聞いてみたところ、「Japan Complete」などの旅行した都道府県を記録するアプリを使って管理をしている人もいるようです。

PROFILE プロフィール

長田麻衣

長田 麻衣 Mai Osada

SHIBUYA109 lab.所長。月200人以上の15歳~24歳の若者と接し、「若者のリアルな今」を調査中。
最近タピオカがトレンドから文化となっていることを感じ、タピオカを首から下げることのできるタピオカホルダーをバッグの中に常備している。

COMMENT所長から

長田麻衣

国内旅行は海外旅行と違い、旅程に余白があるため、現地に来ている段階でもaround20の旅程に入り込める隙間があります。したがって彼女たちへの観光スポットPRは、いかに彼女たちの【旅行中】の情報収集で引っかかり、選択肢に入れてもらえるかがカギとなりそうです。また彼女たちの行動の軸の一つとなっている「ヲタ活」も旅行へのモチベーションの一つとなります。コンテンツを全力で楽しめる旅行を提案することも消費のきっかけとなるかもしれません。

会社概要

会社名 株式会社SHIBUYA109エンタテイメント
TEL 03-3477-6719
FAX 03-3477-6702
本社所在地 〒150-0043
東京都渋谷区道玄坂1丁目10番7号 五島育英会ビル4階

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